切手とつながったラベル

切手とつながったラベル

オーストリアでは、1850年から切手の発行を開始した。
この当時の通貨は、69クロイツェルが1グルデンに相当していた。

 

そこで切手の額面が、クロイツェル単位の場合、シートは単片60枚で構成されていると、窓口での計算上、グルデン単位となり好都合だった。
ところが、印刷所の都合から、8×8の構成のシートとすることになり、4枚分の余分なスペースができてしまった。

 

このスペースは、空白にしておくと、ニセモノ作りに悪用される危険がある。
そこで、余分の4枚分のスペースには、×印(聖アンドリュースの十字と呼ばれる)を刷込み、ラベル状の部分を作った。

 

これが、タブの始まりとも言える例で、この後、他国の切手にもこうした手法を採用する例が現れた。

 

切手帳ペーンで多くの例が

20世紀に入ると、切手帳が各国から発行されるようになるが、これは窓口売りのシート切手とは異なり、販売の単位が切手帳1冊ということになる。
このため、1冊を構成する切手の枚数(従って額面合計)が、切手帳の売価を左右する。
最初のうちは、端数が出ても、額面合計か、またはこれに若干の手数料を加えた金額が、切手帳の販売価格となっていた。

 

ところが、これでは窓口販売や自動販売機での販売で、つり銭の支払いが面倒となる。
そこで、売価をできるだけ、きりの良い数字にするために、切手帳ペーンの切手枚数を、タブを加えて調節する方法が、普及するようになった。

 

このタブも、最初は単なる埋め草的な図案が使われていたが、次第に郵政利用のための標語などが入るようになった。
これがさらに進展して、一般の商業広告を、スポンサーから費用を撤収して、挿入するという例まで現れた。

 

 

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